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▼ カードの楽しみ方

 カード集めにはゴールはありません。集めたカードをさらに楽しむために使い切る。それが上級者への道なのです。
 スポーツカードを集める目的は、自分のコレクションを作ることです。カードは1枚でも価値がありますが、番号順にそろえてセットを作ったり、チームや個人でそろえることにより、自分なりの価値をもったコレクションを完成させることができます。つまり自分で創造できる趣味だということです。
スポーツカードには価値があります。価値はお金で換算できる価値と、お金では買えない価値がありますが、スポーツカードはその両方を持っています。
スター選手のルーキーカード、貴重なカードなどには高価な値段がつくことがあります。プライスガイドやカタログがあれば、自分のカードの価値を調べて楽しむことができます。
 また1枚のカードに球場で選手のサインをもらえたら、そのカードは忘れられない想い出になるでしょう。自分の探していたカードが見つかったり、収集仲間と交換をすることも、決してお金では買えない価値を手に入れていることになります。
スポーツカード収集には終わりがありません。現在のカードを全部集めたとしても、いったん古いカードにさかのぼれば、興味は尽きません。さらに、スポーツカードはこれからも毎年新版が発売され、スポーツが続く限り、つまり人間が生きていく限り発行され続けます。コレクターは一生この素晴らしい趣味を楽しむことができるのです。

STEP.1【カードショーに行こう】

 カードショーとは、貸しホールやホテルの広間などを使って、カードショップが複数件集まって催されるスポーツカードの即売会のことです。小さなカードショーでは数件のカードショップや個人のカードディーラーが集まって、各店がパックやシングルカードを展示即売します。来場者はテーブルをまわって、カードを見たりパックを買ったりします。このようなカードショーはたいがい入場無料です。
 大きなカードショーになると、イベントホールなどを使って行われます。カードショップやディーラーも数十件になり、見て回るだけで何時間もかかることもある程で、カードメーカーや収集用品のメーカーがブースを出して、新製品のプロモーションを行う場合もあります。入場には料金を払う場合が多いのですが、スポーツ選手が来場してサイン会を行ったり、カードを使ったイベントなどが行われたりと、お金を払うだけの価値があるような工夫をされています。カードショーでは、欲しかったカードやパックが様々なブースで、様々な値段で売られています。カードショーに行くことで、自分が欲しかった掘り出し物を手に入れられる可能性がより高くなるのです。
 また、カードショーにはカードコクレターが多数来場しますので、カード交換会が自然に行われ、会場によっては交換用のテーブルを配置しているところもあります。集まっているのは、みんなスポーツカード好きな人たちばかりですから、初対面同士でも、マナーを守って楽しいカード交換をしてみてください。

STEP.2【カードを交換しよう】

●ダブったカードは“交換要員”だ!

カードをパックで購入してゆくと、同じカードがダブっていきます。このダブったカードを相手が持っている自分の持っていないカードと交換することによって、自分のコレクションを完成させることができます。カード交換こそカードコレクションの醍醐味の一つであり、「トレーディングカード」という名前の由来です。ここではダブったカードを友人やコレクター仲間と交換することを基本に、その楽しみ方を考えてみましょう。

■コンディションのチェック
 提供するカードのコンディション(状態)には注意しましょう。交換してもらったカードはもちろん、交換するカードも角が折れていないか、表面にキズが付いていないかなど、状態をその場で確認しましょう。コレクター同士のマナーとして、コンディションの良いカードを提供するのは当然のことです。郵便では、郵送中にカードが傷まないようにトップローダーに入れたり、厚紙をあてがったりしましょう。
■等価でカードを交換する場合
 1対1でカードを交換する場合、最新のプライスガイドやカタログなどをチェックして、そのカードの価格が同じであることをお互いに確認した上で交換します。複数のカードを交換する時は金額を合計する方法で交換します。
■等価でないカードを交換する場合
 事前に良く話し合ってお互いが納得した上で交換するようにしましょう。交換後は取り消ししないこともマナーです。

STEP.3【いい交換はマナーを守ることから】

マナーというと堅苦しく感じますが、カードを楽しむためにはある程度の常識的なルールを守ることが必要です。カード収集は物を集める趣味ですから、欲しいカードに夢中になってしまい、まわりに迷惑をかけていることに気が付くかないことがあります。常々コレクター同士でマナーを守っていれば、いつでも楽しくカードを交換したり買ったりすることができるのです。
カードショップには店員さんはもちろんまわりには他のお客さんが来店しています。カードを乱暴に扱ったり、店内で騒いでは迷惑になります。ショップに取り置きや特別な取り寄せを頼んだのに、受け取りに行かなかったり、キャンセルするのもルール違反です。電話で問い合わせをする時も、欲しいカードの年度・メーカー・ブランド・選手・番号を丁寧に伝えましょう。カードの在庫があった場合、それを買うのかかわないのかということを伝えることを忘れないようにしましょう。
カードショーで目立つのはパックを開けて包み紙を床に捨てる人が多いことです。ひどい人はコモンカードをゴミ箱に捨てて帰ったりする人もいます。
カード交換をする時も、自分の都合ばかり考えず、相手の気持ちになってトレードを行いましょう。カードショーなどでは初対面の人と交換するわけですから、言葉遣いなどにも気をつけましょう。
スポーツカードの楽しみは、カードをコレクションすることも大切ですが、カードを通して多くの仲間と交流することも重要な楽しみのひとつです。あなたも相手やまわりを考える優しいコレクターになることを心がけてください。

STEP.4【プライスガイドを見よう】

ミント スポーツカードマガジン ミント ベケット プライスガイド
●プライスガイドはカードの価格の目安
 シングルカードの値段は「プライスガイド」と呼ばれる、値段表が参考になります。国産カードでは日本スポーツカード協会が、協会加盟店の店頭小売価格データを集計したプライスガイドを作成、「スポーツカードマガジン」(ベースボールマガジン社)などのカード専門誌に掲載されています。
 アメリカのカードは雑誌「ベケット」のプライズガイドが参考になります。この雑誌は月刊で「MLB」「NBA」「NFL」「NHL」などジャンル別とこれらのジャンルの新しいカードのみを掲載したマルチスポーツが発行されており、ほとんどのカードショップやコレクター間の販売・買取・交換の目安になっています。また、大手のメーカーが発売しているカードの大半が掲載されているため、カタログとして利用することもできます。カードの値段の横には、その価格が前号に比べて上がっているものには▲が、値下がりしているものには▼がついています。この「ベケット」はカードショップで手に入るでしょう。
注意すべきことはプライスガイドの値段はあくまで「参考価格」であって、「定価」ではないということです。実際にはこの価格より安かったり、高かったりもします。カードの価格はそのカードに描かれた選手の人気や活躍度、地域性、デザイン、発行枚数や状況、カード自体の人気などの要素によって決まり、実際はカードショップによって値段が違います。
しかし、プライスガイドがあれば、1枚500円のカードと、1枚100円のカード5枚を交換するといった具合に仲間と交換する時の目安になります。上手に活用してみてください。

▼ スポーツカードの整理の仕方

 スポーツカードの楽しさは集めることだけではありません。整理することでさらに楽しむことができるのです。  スポーツカードには「整理する」楽しみがあります。きちんと整理・保管しておかないと、カードのコンディションが悪くなってしまいますし、整理されていると自分のコレクションの状態がひと目でわかり、交換や購入の際に役立ちます。  ショップにはカード専用に作られた整理用品や保管のためのグッズが揃っています。ここではそんな整理用品を紹介しましょう。

 
ミント カードスリーブ■カードスリーブ
  大切なシングルカードやインサートカードを手に入れたら、まず「カードスリーブ」 に入れましょう。カードスリーブとはカードより四方が1mmほど大きい透明のビニール袋のことで、カードショップなどで販売されています。 カードは他のカードと重ねて持ち歩くだけでも表面が擦れて、傷ついてしまいます。スリーブに入れておけば、こういった傷からある程度カードを守ってくれます。バインダーのシートや専用のホルダーにカードを収納する時も、スリーブに入れたまま差し込むことができます。

ミント バインダー■バインダーと9ポケットシート
 バインダーはカードを収録するシートを追加式に差し込めるようになっています。大きなバインダーで約80枚程度のシートがとじられます。種類、年度、メーカーなど分けてバインダーに整理しておくと、見やすくて便利です。
カードを入れる透明のシートは、「プラスチックページ」といいますが、普通シートには1ページに9つのポケットがついていることから「9ポケットシート」と呼ばれています。特殊サイズのカードには、1/2/4/6/8/12/16ポケットシートもあります。

ミント ストレイジボックス■ストレイジボックス
 カード整理専用の紙箱のことで、カードが動いたりせずに、安全に保管できます。200枚用から800枚用まで、様々なサイズがあります。コンプリートセットを入れる場合、その枚数にあったサイズのボックスを選びましょう。カードを入れて余った隙間には、緩衝材を入れておきます。カードを詰め込むと取り出す時にカードを痛めますので気をつけましょう。インサートカードなどは、必ずスリープなどの保護用品に入れてからストレイジボックスで保管しるようにしましょう。

ミント トップロード■カードセイバー・トップローダー
 大切なカードを整理・保管するには、「カードボルダー」を使用します。カードホルダーにはいくつかの種類があります。最も安価なのが、「カードセイバー」。これは薄い透明のプラスチックを2枚あわせたもので、スリーブに入れたカードを差し込みます。1枚20円〜30円程度なので、パックで出たインサートなどをとりあえず入れるのに重宝します。セイバーではまだ不安という人には「トップローダー」がおすすめです。セイバーより材質が固いため、カードを衝撃から保護してくれます。また、カードの厚さに合わせて「トップローダー」も様々な厚さのものがあります。

ミント スクリューダウン■スクリューダウンホルダー
 少し厚い透明プラスチック板の四隅をネジでとめる形式のホルダーが「スクリューダウンホルダー」です。ネジの代わりに、一カ所をマグネットでとめる、より手軽な「ワンタッチマグネットホルダー」もあります。これは机の上などに置くためのディスプレイ台としても使え、カード自体の保護性も優れているので、高級なカードを保存する場合に適しています。1個200〜400円程度で販売しています。
ミント プラケース■プラスチックケース
 「プラスチックケース」は少ない枚数のカードをとりあえず入れて保護しておいたり、10〜100枚程度のセットを整理するのに適しています。蝶番のあるフタのついたタイプと、フタをはめ込むタイプの2種類があります。
 製品自体は透明ですので、一番上のカードは外から見ることが出来ます。インサートカードやサブセットを入れたりするといいでしょう。また、コンパクトなサイズなのでカードショップや交換会などで入手したカードを持ち帰るのにも大変便利です。

ミント ストレウジボックス■その他のカード整理用品
 大型のストレイジボックスとして、800枚のカードが入る列が4本ある3200枚用と、1000枚のカードが5列入る5000枚用があります。これを「モンスターボックス」と呼びます。ストレイジボックスを利用する場合、そのままでは何のカードが入っているかわかりません。そこでボックスの外にステッカーを貼り、カード名を記載するとよいでしょう。専用のステッカーも販売されていますが、文房具店で売っているシールなどでも十分です。スリーブやセイバーの上から貼る種類別のシールも、カードショップで販売している場合があります。ボール型をしたシール「ルーキー」とか「エラー」とか書いてあるだけなのですが、こういったものがあるとコレクションがとても楽しくなるでしょう。

ミント グレーディングカード グレーディング
カード
【カードのコンディション】
 スポーツカードの状態のことを「コンディション」と呼びます。カードは汚れたり、折れたり、角が痛んだりすると価値が下がってしまいます。コレクターの上級者をめざすなら、常にカードのコンディションに気配りましょう。
 コンディションは痛み具合によって「ミント」「ニアミント・ミント」「ニアミント 」「エクセレント・ミント」「エクセレント」「ベリーグッド」「グッド(プア)」の7種類に分類されます。また印刷の微妙なズレによって「センタリング」と呼ばれるグレードの分け方があります。いくらカードの表面や角がきれいでも、センタリングがズレていては価値が下がるのです。
 最近のスポーツカードは、パックから出たカードはたいがいミントかニアミントのコンディションを保っています。しかし、古いカードや粗末なおまけカードなどを収集する時には、コンデションに関する知識は欠かせません。ぜひ正しいグレードの見分け方を身につけてください。

▼ 覚えておきたいカードの専門用語

【アンカットシート】
カード部分を切り抜く前の状態のシートのこと。 1枚の大きな紙に、カードがずらりと並んでいるもの。

【エンボスド】
カードの上から型押し(エンボス)をして、デコボコの立体感を出したカード。

【オートグラフ(サイン)カード〔AU、AUTO〕】
カードにその選手の直筆サインを入れたカード。

【オールスターカード〔AS〕】
オールスターに選ばれたり、出場した選手を描いたカード。

【コモンカード】
無名選手の意味で、特に値段の付かない選手のカード

【コンプリート】
そのカードのシリーズを1番から最後の番号までを1枚ずつ全部集めること。 全部そろったカードは【コンプリートセット】と呼びます。

【コンディション】
カードの状態のこと。

【サブセット】
一つのブランドの中で昨年度のリーダースとかホームランキングなどといったテーマ別に人気選手を描いたカードセット。その選手のレギュラーカードの方が高い値段が付くのが普通。

【スターカード】
有名選手のカード。コモンカードより高い値段で取引されます。

【ジャージーカード】
選手が試合に使用したユニフォームやジャージーを切り取ってカードを貼り付けたカード。

【ショートプリント〔SP〕】
何らかの事情で少数しか発行されなかったり、メーカーが意図的に最初から枚数を少なくして出荷されたカードのこと。通常のカードより高いプライスが付くことが多い。

【スペシャルカード】
レギュラーカードとは異なる特別なカードのこと。 厳密にはインサートのように出現率が低いカードのことではありません。

【ダイカットカード】
カードの一部や周りをカットした変形カード。 インサートカードに使われることが多いようです。

【チェックリスト】
自分の持っているカードを書き出したリストのこと。そのシリーズに登場した選手名を書いたリストや、単純に番号だけを書いたものでもチェックリストになります。

【日本シリーズカード〔NS〕】
BBMが1991年から発売している、プロ野球日本シリーズの試合を描いたカード。

【ノーナンバー〔NNO〕】
何らかの理由で番号のないカードのこと。

【パズルカード】
カードを何枚か並べると1枚の大きな絵や写真が完成するパズル状のカードのこと。 最近は3枚や9枚で構成されたパズルカードが多い。

【パラレル】
同じ選手のカードなのに、デザインの一部を変えたカードのこと。 パラレルカード、パラレルインサートなどと呼びます。

【フォイル】
カードの上から金・銀などの色で立体感のある縁取りやマークを箔押したもの。

【プロモ(―ション)カード】
カードメーカーが宣伝用に製作したカード。“サンプルカード”とも言います。

【ホビーパック(ボックス)】
アメリカのスポーツカードで、カード専門店などのホビーショップ向けに流通するパックのこと。リテイル版より1週間ほど早く出荷され、インサートカードも異なることが多いようです。

【ホログラムカード】
特殊加工さえた単色のカードで、見る角度によって選手が立体に見えるカード。 銀色のカードであることが多く、インサートカードによく使用されます。

【メモラビリアカード】
そのカードに描かれた選手が着用したものや使用した道具などが挟みこまれたカード。

【リテイルパック(ボックス)】
アメリカのスポーツカードで、量販店向けに出荷されたパックのこと。

【リプリントカード】
古いカードの復刻版カード。

【レアカード】
古いカードなどで、滅多に市場に出てこないカードのこと。 「このカード、レアですよ」などというふうに使います。

【バイバック】
メーカーが市場からカードを買い戻して製品に再び封入すること。通常、そのカードに直筆サインとサインの証明の機能を加えてバイバック直筆サインカードとする場合多い。