カードの楽しみはただパックを開けてコンプリートするだけではありません。集めるという課程自体が楽しみなのです。
スポーツカードは基本的にはカードを自分の手に入れることを楽しみホビーです。この章ではカードを実際に手に入れる方法を紹介しましょう。
カードを集め始めたばかりの皆様は、カードを手に入れる方法は、お金を出してパックやセットを買うしかないだろう、と思われるかもしれませんね。しかし、カードの収集方法はそれだけとは限りません。カードはパックやセットで売られている他にも、シングルカード(専門店で1枚単位で売られている状態)で購入したり、コレクターと交換して手に入れることもできるのです。また、ただパックを開け続けるだけなく、上手に集める方法や、効率の良い集め方など、コレクションのコツがあるのです。
カード集めの基本は、まず自分の欲しいカードやテーマを明確にして、どうやって欲しいカードを手に入れるか、よく考えてから行動することです。そして、この章を読んでいただければ、決して無理をせず自分のペースでカードを集め、コレクターやカードショップの店員さんとマナーを守って仲良くお付き合いの出来る人が、自分のコレクションを充実させることができるのだということを理解していただけると思います。
正しい知識を持った親切なコレクターになること、それが欲しいカードを手に入れる一番の近道なのです。
スポーツカードボックス例:
2013 Topps Baseball
Series 2
スポーツカードボックス例:
2014-15 PANINI PRIZM
Basketball
【カードはどこで買うことが出来るの?】
スポーツカードはどこに売っているのでしょうか。カード専門店では、多くの種類のスポーツカードをパック、ボックスはもちろん、1枚からのシングルカード販売をしています。
その他には、書店や玩具店でもスポーツカードを販売しています。近く人カードショップがない場合はこういったお店を訪れるのもよいでしょう。
どうしても近くのお店がスポーツカードを販売していなかった場合、お店に取り寄せてもらうか、通信販売(http://www.mint-mall.net/)を利用することになります。国産の新しいスポーツカードならボックス単位であれば、書店や玩具店でも注文することが出来る場合があります。しかしパック単位ではまず注文できませんし、メーカーに在庫がない場合もあります。またお店の人がスポーツカードを知らない場合、注文するまでが一苦労、というケースもあるようです。
その点、スポーツカード専門店であれば、郵便や電話・インターネットで細かい注文が出来ますので、通信販売には最適です。お店によって注文の仕方や送金方法が異なりますので、欲しいカードが決まったら、電話かeメールで直接お店に問い合わせてみましょう。お金を送ったり、手元にカードが届くまで時間がかかるので難点ですが、それだけにカードが届いた時の嬉しさは格別です。
また、カードショーとよばれるカードの販売会が行われる場合があります。こういった場所では複数の専門店が一カ所に集まりますので、珍しいカードが一気に手に入る、ということもあるのです。
【スポーツカード専門店 MINTへ行ってみよう】


ミント新宿店
MINTは専門店ですから、様々な種類のカードを販売しています。野球だけでも数十種類のパックを販売していたり、古い年度のものを売っていたりします。カードを整理する専門用品や、国内外のカード専門誌も扱っています。また、ジャンル・年代・メーカー・ブランド別に1枚づつシングルカードで販売しており、好きな選手のカードや足りないもの、古いカード、インサートカードを購入することができます。
お店の人はスポーツカードのプロフェッショナルです。たいがいの質問には答えてくれますし、新しいカードの内容や、スポーツの最新情報を教えてくれることもあります。また、お店には野球、NBAバスケットなど、それぞれ得意な分野があります。自分の好きなジャンルに強いお店を訪ねて見るのもいいでしょう。お店の人やお客さん同士もみんなカードファンですから、カードを買うだけではなく、ぜひ好きなスポーツやカードの話を店員さんにしてみてください。
ミント池袋店1F
MINTでは、カードの買取も行っています。しかし、全ての種類のカードを買い取ってくれるわけではありません。売りに行く前に、問い合わせるのが良いでしょう。また、18才未満からは買取をしていない店舗もあるので、事前に問い合わせた方が良いでしょう。
カードショップは毎日カードが出入りしています。今日は無くても明日入荷しているかもしれませんし、今、目の前にあるカードもすぐに売れてなくなってしまうかもしれません。カードとの出会いは一期一会です。カードショップをうまく利用することが、良いカードと出会うチャンスなのです。
【カードの買い方】
スポーツカードパック例:
2014 BBM ベースボールカード
2nd Version
●パックで買う
スポーツカードでは通常「パック」というアルミフォイルなどで作られた袋に入った 形で販売されます。パックには5〜10枚程度のカードがランダムに入っており、中にどのカードが入っているかわかりません。
野球カードは1シリーズ全部で100種類以上になる場合が多いので、1パック5枚入りの場合、レギュラーカード全種類を集めるだけでも最低でも20パック、ダブリを計算するともっと多くのパックを開ける必要があります。インサートカードには出現率の低いものもありますので、全種類を集めることはなかなか難しいものです。
あと何枚かでそろう、というところまできたら、ダブったカードを交換するか、1枚づつ購入した方が早く揃うでしょう。しかし、高額なプレミア価格がついているインサートカードや、有名選手ルーキーカードなどもパックに入っている可能性は十分にあるのです。数百円のパックを買って数万円もするカードを引き当てるのは嬉しいものです。また、パックで買うことは「カードを集める」「ダブりカード(交換用)のストックを作る」という楽しみもあります。
また、同じブランドのパックでも、枚数の多いジャンボパックや、書店用のマガジンパック、シリーズ1や2など、様々な種類が発行される場合があります。欲しいカードがジャンボパックには入っていなかったり、初回出荷の限定版パックにしか入っていなかったりするケースがあるので気をつけましょう。
●シングルカードで買う
1枚単位のカードのことをシングルカードといいます。シングルカードで買えば、パックで買うより効率よく欲しいカードを手に入れることができます。コモンカード(無名選手のカード)なら数十円で買えますが、人気選手のカードや珍しいインサートカードは1枚数百円から数千円、数万円するものもあります。パック買いとシングルカード買いを使い分けると効率よくカードを集められます。
●セットで買う
レギュラーカードが1枚づつ全部そろったものを「コンプリートセット」と言います 。このセットで購入すれば、カードは全種類そろっていますので、時間のないコレクターにはお薦めです。メーカーが発売する「ファクトリーセット」、ショップがパックを開けて作る「ハンドコレクティングセット」があり、どちらもインサートカードは含まないのが通常です。
●MINTモールを利用する
近くにカードショップがない時は、当店の通信販売のご利用をお奨めします。注文方法はインターネットからのご注文となります。
【おまけカードの集め方】
おまけカード例:
2014 プロ野球チップス 第2弾
前田健太 レギュラーカード
●最もコレクター心をくすぐるおまけカード
ポテトチップスなどのスナック菓子のおまけにスポーツカードが付いているものがあります。現在最も有名なおまけカードは、お菓子メーカ「カルビー」のカードでしょう。他にもガムや飲料メーカーなどから発行されることもあります。
こういったカードを収集するには、発売中にスナック菓子をコツコツ買うことになります。基本的には1袋に1枚しか付いていませんので、たくさん買ってお菓子を捨てることなどないよう、家族や友人にあげるなどして楽しく集めましょう。
また、発売されている期間が限定されていますので、出来るだけ早めにコンプリートする必要があります。カルビーの場合、2ヶ月程度を目安にカードが総入れ替えになり、前の番号のカードは出てこないようになります。袋裏面の製造年月日を確認して、登場するカード番号をチェックすると良いでしょう。
おまけカードの醍醐味は、バリエーションにあると言ってもいいでしょう。写真や選手の名前やチームロゴ、裏の解説などが変更になったカードが多数発行されることがあるのです。これはお菓子が需要に従って出荷されるためで、新たに出荷する際に担当者が気付いたミスや、チームや選手などからのクレームを修正することがあるからです。当然前のカードは今後印刷されないわけですから、ショートプリントとなり、手に入れることが難しくなります。もちろんバリエーションを全てに集める必要はありませんが、カードコレクターならではのこだわりを発揮できる要素が、おまけカードにもあります。
【テーマをもって集めよう】
スポーツカードの収集は、なんとなく集めていては長続きしません。
長く続けられる人は、自分なりのテーマを持って集めたり、経歴やポジションにこだわったり、メーカー、ブランド、年代に的をしぼっている人もいます。つまりどんなテーマでも自分が楽しめれば良いのです。スポーツカード収集の楽しさは、自分なりのテーマをいくつ持っているか、どのように深めて行くかにあるといっても良いでしょう。コツコツ時間をかけないと集まらないテーマもありますし、お金がかかるものもあります。自分が無理をしない範囲で、テーマを持てば良いのです。
2014 プロ野球チップス 第2弾
柳田悠岐 レギュラーカード
自分の収集テーマを持ったら、仲間にこういったカードを集めていることをアピールしてください。カード仲間が自分のダブリカードの中や、別のところでそのテーマのカードを手にした時に「あの人がこのカードを集めていたな」と覚えていてくれれば、さらに収集のチャンスが増えることになります。もちろん、仲間のテーマも覚えておきましょう。
テーマはなるべく複数のものを持ってみてください。その方がカードや友人と出会える機会が広がるからです。探していたカードが見つかること、カードを通して素晴らしい友人ができること、楽しいコレクションが完成すること、これらはお金では買えない喜びです。そんな楽しみができる人こそ上級者と言えるのです。
それでは、カードの楽しみ方についてご説明しましょう!
>>>次ページへ